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わが町散策 北区編-その①- 滝沢~渋川
今回は、ゆったりほのぼの周遊したい人にお薦めのドライブコース(浜松市北区編)をご紹介しましょう。
①滝沢展望台
②いなさ湖
③久留女木の棚田
④銀杏の木
⑤凱旋紀念門
⑥東光院
⑦てんてんゴーしぶ川
※プラスアルファ情報
⑧寺野のひよんどり
⑨川名のひよんどり
※地図をクリックすると拡大します
①滝沢展望台から浜松市街を一望 【MAP】
最初は、浜松市街地方面を一望できる滝沢展望台です。夜景スポットとしても人気がありますが、駐車スペースまでは、細いくねくね道を上っていくので、夜は特に運転にご注意ください。
駐車スペースからすぐの展望台からは、新たに造られている第二東名を間近に、はるか南の遠州灘方面まで180度に広がる景色を見渡すことができます。また、展望台のすぐ脇には、民間の風力発電機が設置されていて、快晴時には、青空の中に真っ白な羽根がとても印象的です。
②いなさ湖で釣りやバードウォッチング 【MAP】
滝沢展望台から北上したところには、静かな憩いの空間、いなさ湖があります。ロックフィル式の防災ダムとして建設され、ダム湖には、フナやコイなどが生息し、野鳥も多く集まるため、釣りやバードウォッチングを楽しむ人も。駐車場から遊歩道沿いに手入れされた植栽が、四季折々の彩を感じさせてくれます。
③日本の原風景…久留女木の棚田 【MAP】
いなさ湖から渋川方面へ向かう途中には、久留女木(くるめき)の棚田(たなだ)があります。平安から室町時代から土地の人たちに愛されてきたといわれている棚田。地形を活かした田んぼは、当時の人々の知恵と技術を感じます。田植え時期には青々と、実りの時期には黄金色に、そして冬にはうっすら白く色づき、表情を変える棚田。まさに日本の原風景が広がります。
④乳が出るようになる?!銀杏の木 【MAP】
さらに北上し、都田川の源流、久留女木川が流れる渋川エリアへ。
渋川小学校西の交差点付近に立つ銀杏の木は、樹齢推定約600余年。1876(明治9)年までは六所神社のご神木だったものが、渋川小学校の新築に伴って、現在のところに移転されました。
地域の人に愛され続けているこの銀杏は、渋川小学校の校歌にもうたわれているそうです。
また、この木には、昔、乳の出ないお母さんが、この樹にお願いしたところ、乳が出るようになったと伝えられているそうです。
⑤アーチ型が印象的な凱旋門 【MAP】
銀杏の木から少し南、六所神社参道の途中には、1906(明治39)年日露戦争を記念して建てられた、凱旋紀念門があります。幅3.2m、高さ3.6mの練瓦作りで、この摘み方はフランス積みといわれるそう。さらに上部には江戸切仕上げの石材で笠石が載せられています。静岡県内でも練瓦造りでは初期の構造物として注目されています。
⑥東光院 【MAP】
戦国時代には、今川勢からの追っ手を逃れる幼い井伊亀之丞(直親)が、この寺に逃げ込み、和尚が案内して南信州の松源寺まで逃がしたとされるお寺です。成長した直親は、助けてもらった感謝から、愛用していた「青葉の笛」を寺に贈ったとされ、その笛は寺野地区で大事に保管されています。
⑦てんてんゴーしぶ川 【MAP】
食事やキャンプ場として利用されている「てんてんゴーしぶ川」。地元の猪肉料理やしいたけ料理など旬の味わいを堪能できます。オートキャンプ場、フリーテントスペースの他、貸別荘としても利用されるコテージがあり、宿泊客にも人気のスポットになっています。
⑧寺野のひよんどり⑨川名のひよんどり ※プラスアルファ情報
今回の周遊コース近くには、「寺野のひよんどり」と「川名のひよんどり」という伝統芸能が受け継がれています。どちらも、五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄等を祈る祭礼で、現在、寺野では毎年1月3日に寺野観音堂【MAP】、川名では1月4日に福満寺薬師堂【MAP】で行われています。
ちなみに「ひよんどり」とは「火踊り」がなまり伝えられたのではと言われています。
関連項目
【お薦めルート】浜名湖 湖北五山を巡ろう
【お薦めルート】家康の散歩道を巡る
2011年12月投稿