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寺野ひよんどりてらのひよんどり
開催地 | 宝蔵寺観音堂 (浜松市北区引佐町渋川) |
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寺野ひよんどりとは
寺野のひよんどりは、観音堂に残る棟札や古文書から、16世紀末には始められていたと推定される。ひよんどりは「火踊り」が変わったもので、タイマツを手に舞い踊る様からの名称。元来は観音堂における正月の法会(修正会/しゅうしょうえ)の余興として予祝芸能が行われたことに発する。
寺野地区を開拓した伊藤刑部祐雄が戦国時代に三河から来ていることがはっきりしているので、400年以上の歴史があることは間違いない。
五穀豊穣などを祈る祭礼で、「三日堂祭礼」とも呼ばれる。
保存会
祭事に関係する家である講衆、囃子方、舞手はほとんど各家ごとに伝えられてきたものの、途中途切れた時期があったが、1961(昭和36)年に保存会が結成されて復活。
現在は毎年1月3日に「宝蔵寺観音堂」(通称三日堂)で開催され、1994(平成6)年には国の重要無形民俗文化財に指定された。
寺野ひよんどりの舞
最初は地主神(ガラン様)の祭りが行われ、現在は御神楽と万歳楽を第一番に、第十三番まで舞が続く。寺野の舞は「五方に舞う」のが特徴で、正面二回を含め右左右と回転するのが基本になっている。特に勇壮なのが「鬼の舞」で、三匹の鬼が激しく舞いながら松明の火を乱打させる。
昔はさらに多くの舞や田楽の所作などがあり、途中で汁かけ飯などを食べる風習もあったが、現在は行っていない。
使用されている面は、1698(元禄11)年、1700(元禄13)年、1705(宝永2)年などの年号が記入された、古くから伝えられているものが17点伝わり、そのうち5点は漆塗りで大変貴重である。
関連項目
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