特集
巨木に触れてエネルギーをゲット!
何百年とそびえる木々は、人間の何倍もの時空間を感じながら、その地に存在しています。
こうした木々たちは、何を感じ、何を想い、何に喜び、枝を伸ばし、葉を輝かせてきたのでしょう。
そんなことを考えながら巨木を眺めたり、触れたりすると、
大らかなパワーに包み込まれるような安らぎを感じるから不思議。
「これが癒されるってことかしら・・」。
今回は、浜松市内にある巨木を、5スポットご紹介します。
この他にも、あなたのお気に入りの浜松巨木スポットがありましたら、
浜松情報BOOKまで情報をお寄せください。お待ちしています!
細江神社のクスノキ
地震除けの神社として知られる細江神社の境内には、巨木が数多く立ち並んでいます。その中でも、藺草神社(いぐさじんじゃ)が祀られている前にあるクスノキには、根本に大きな空洞があり、こんな伝説が残されています。
むかしむかしこの穴の中で、大蛇と大コウモリが「このクスノキの主は自分だ!」とお互いに言い合いながら大喧嘩。それは三日三晩続いたそうです。そしてとうとう両者とも力尽きて死んでしまったということです。しかもこの洞窟の中には、そのときに流した血のあとが残っている、と伝えられているそうです。
【データ】 |
場所/浜松市北区細江町気賀996 樹高/30m 根回り/16m 目通り/7.3m 樹齢/500年 |
船明(ふなぎら)の二本杉
船明ダム近くの国道152号線沿いに2本並ぶスギ。この木は、船明ダムが建設される前は、諏訪神社参道入り口のご神木として、水災難除けになっていましたが、諏訪神社が移転されたため、スギの木だけがここに残ったそうです。昔は「暴れ天竜」と言われるほど、天竜川がよく氾濫していたそうなので、人々はこのスギノキにも、必死に安全祈願を続けていたことでしょう。
【データ】 |
場所/浜松市天竜区船明 樹高/北側29m、南側32.5m 根回り/北側4.7m、南側7.2m 樹齢/不詳 |
北浜の大カヤノキ
一般的な住宅地の一角に、この大きなカヤノキがどっしりと構えている風景は、とてもインパクトがあります。しかも太い幹にバランスよく枝が生い茂り、年輪の重さを感じさせてくれます。
この大カヤノキのことを歌った「北浜の大カヤノキ」という合唱曲もあるそうで、地域の人たちに愛され続けていることが伺えます。機会があればこの木の下で歌って頂きたいものですね。
【データ】 |
場所/浜松市浜北区本沢合 樹高/22.3m 目通り/5.4m 根周り/15m 樹齢/約600年 日本国内のカヤノキの中でも大きな樹で、国指定天然記念物になっている。 |
吉沢の田高杉
周辺の景色の中でも、飛びぬけて大きな木で、すぐに目に留まるこの木。さらに、見つけたあとで、思わず二度見してしまう珍しい姿をしています。こちらの木は、天竜区佐久間町浦川の吉沢地区にあるスギ。まるで手を開いているように、何本もの幹が見えるのに、根元は一つ。家族の集合体を象徴するような木で、思わず「ファミリースギ」と勝手に呼ばせて頂きました。こちらの木は、個人の方の所有木ですので、見学の際はご迷惑のかからないようにお願いします。
【データ】 |
場所/浜松市天竜区佐久間町浦川吉沢地域 樹高/37m 目通り/向かって右が約8.7m 向かって左が約4.5m 樹齢/不詳 |
山住神社のスギ
標高約1100mの山頂にある山住神社(やまずみじんじゃ)。その境内に2本の杉の木がそびえています。このスギの木は709(和銅2)年に、現在の愛媛県にある神社から移し奉った際に植えられたと伝えられています。このほか、この神社には、徳川家康が三方ケ原の戦いのときに、戦勝祈願として奉納した刀剣が宝物として納められているとか。家康も、このスギの木に手を当て、パワーをもらったのでしょうか。
【データ】 |
場所/浜松市天竜区水窪町山住230 樹高/41mと40m 樹齢/約1300年 |
春埜杉
行基菩薩が春埜山大光寺を開いたとき植えられたと伝えられ、樹齢は約1300年と言われています。周囲の木々を従えて、どっしりと鎮座する姿は圧巻。神秘的な空気が流れ、思いきり深呼吸したくなるパワースポットです。
【データ】 |
場所/浜松市天竜区春野町花島22-1 樹高/43m 目通り/14m 樹齢/推定1300年 |
関連項目
2012年2月投稿