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【遠州七不思議】三度栗【えんしゅうななふしぎ】さんどくり
所在地 | 周智郡森町 |
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内容
昔、徳川家康が戦争に負け、一人で園田村へと逃げてきた。
長い道のりを走ってきた家康は空腹でたまらなかった。
すると、近くにあった農家へと飛び込み、家の中にいた老婆に食べるものを求めた。
老婆は大きな箱に一杯、栗の実を持ってきてくれた。
家康は喜んで、いくつも皮をむいては食べた。
お腹が膨れ元気になった家康は、残った栗の実を1つ、その家の門前に埋めた。そして、自分が食べた分、早く実がなるようにと言いながら、右足で軽く踏みつけた。
その後、家康の蒔いた栗から芽が出て、毎年6月、9月、11月と3回も花が咲いて実がなる不思議な栗の木となった。
※遠州七不思議は土地によっていろいろな話がある。この話の他に片葉の葦・京丸牡丹・桜ヶ池のお櫃納め・波の音・無間の鐘・夜泣き石などがある。
参考
『遠州七ふしぎの話』遠州伝説研究協会
『遠州七不思議』石野茂子
『遠州伝説集』遠州タイムス社
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