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ほら穴の大蛇ほらあなのだいじゃ
所在地 | 浜松市浜北区根堅(伝承地) |
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内容
昔、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が東の地域を征伐して三方原の東のあたりへと来たときのこと。
当時、そのあたりには岩田の海という荒海が広がっており、そこには赤大蛇が住み、海を渡ろうとする人々の邪魔をしていた。
田村麻呂が神仏に祈って大蛇退治をしようとしたとき、とても美しい女性が彼のところに現れ、側においてほしいと願った。田村麻呂は彼女を妃として迎え、二人の間には子供ができた。
しかし、彼女が出産するとき、田村麻呂が産屋を覗くとそこには大蛇がおり、大蛇が女に化けていたことを知ってしまう。
田村麻呂は大蛇に岩田の海での乱暴をやめてくれるように伝え、そして、大蛇が産んだ子の俊光を連れて都へと帰っていった。
15年後、再びその地を訪れた俊光は、母に会いたいと七日七夜祈願した。すると、大蛇が美女の姿となり現れた。俊光は岩田の海を静かな海にしてほしいと母に頼むと、海の水は引き、広々とした陸地となった。
大蛇はというと、北のほうへと向かい、ほら穴の中に隠れた。そこで、俊光はそのほら穴の前に岩水寺建てた。
参考
『遠州七ふしぎの話』(遠州伝説研究協会)
『遠州伝説集』(遠州タイムス社)
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