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宿蘆寺と家康しゅくろじといえやす
所在地 | 浜松市西区庄和町(伝承地) |
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内容
戦いに負けた徳川家康が数人の家来を連れて、浜名湖のほとりまで逃げて来たときのこと。
日が暮れて辺りが暗くなってくると、その前の夜から寝ていなかった家康は、ようやく敵の目を逃れたのに安堵し、眠くなってきた。家来にどこかいい場所がないか探させるが、浜名湖のほとりには蘆(あし)が深く茂っており、とても眠れる場所ではなかった。
近くにお寺があることに気付き、家来が山門の戸をたたいたり、中に向かって叫んだりしたが、何も返事はなかった。
そのお寺の名前が宿蘆寺(しゅくろじ)だと知った家康は、蘆の中で眠ることを思いついた。一人の家来が湖畔から小舟を一隻見つけ出し、蘆の中のあまり見えないところにその小舟を持って行き、その中でゆっくりと寝た。
翌朝、起きてきた宿蘆寺の和尚たちは、小舟の中で眠る家康の姿を見つけると驚き、そしてもてなした。
参考
『ふるさと再発見 遠州の民話』(静岡新聞社)
『遠州伝説集』(遠州タイムス社)
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