浜松の外国文化はままつのがいこくぶんか
外国人市民の増加
1980年代後半、円高・ドル安が進んだ事に加え製造業を中心に単純労働力の不足が深刻化したため、多くの外国人労働者が来日するようになった。
浜松市においても世界的に有名な企業が多数立地しているため、多くの外国人労働者が生活するようになった。2012(平成24)年2月1日現在の外国人登録者数は25,000人を超え、市総人口のおよそ3%を占めている。その中でも特にブラジル国籍者は全国都市の中でも最多であり、市内外国人登録者のおよそ半数がブラジル国籍者。
外国人市民への対応
1982(昭和57)年より浜松市は国際交流事業の取り組みを本格的に始め、官民一体型の浜松国際交流協会が設置された。1991(平成3)年に財団法人化されてHICE(財団法人浜松国際交流協会、通称ハイス)と変わったが、公的機関からの拘束や干渉が少なく、自由に活動がしやすい民主導の体制がとられている。1992(平成4)年には外国人市民の生活支援や交流の場として浜松市国際交流センター(現:多文化共生センター)が設置され、運営は市からHICEに委託されている。また、外国政府との事業や公共物への外国語表記など、官でしか対応のできない事業へ対応するため、1991(平成3)年には国際交流室(現:国際課)が市役所内に置かれた。
1993(平成5)年からは外国人担当職員が市役所内の外国人登録窓口に配置されるようになり、その後、他の部署においても外国人市民へ対応できるよう、そうした職員が配属されていった。また、英語やポルトガル語などに翻訳された市民生活に関するパンフレットなどの作成といった取り組みや、2010(平成22)年に開設された外国人学習支援センターでは、外国人市民の学習支援のための講座やボランティアの養成などが行われている。
国際交流活動
浜松市では世界の諸都市との交流を通じ、市民や市民活動団体による国際交流活動のさらなる活性化を目指している。
2003(平成15)年には地方自治体の世界最大の連合組織である「都市・自治体連合(UCLG)」に日本の自治体で唯一加盟。2010(平成22)年にはUCLGアジア太平洋支部の会員都市などが一堂に会する国際会議「第3回都市・自治体連合アジア太平洋支部コングレス2010浜松」が浜松市で開催され、「グローバル化への対応」をメインテーマに活発な意見交換がなされた。
【姉妹都市】
○キャマス市(Camas)
〔アメリカ合衆国ワシントン州〕
1981(昭和56)年9月29日に旧細江町と締結
○ポータビル市(Porterville)
〔アメリカ合衆国カリフォルニア州〕
1981(昭和56)年10月2日に旧三ヶ日町と締結
○シェヘリス市(Chehalis)
〔アメリカ合衆国ワシントン州〕
1990(平成2)年10月22日に旧引佐町と締結
○ロチェスター市(Rochester)
〔アメリカ合衆国ニューヨーク州〕
2006(平成18)年10月12日に浜松市と締結(※1996(平成8)年に旧浜松市が「音楽文化交流協定」を締結)
【音楽・文化友好都市】
○ワルシャワ市(Warszawa)
〔ポーランド共和国マゾフシェ県〕
1990(平成2)年10月22日に旧浜松市と「音楽文化交流協定」を締結
参考
『ももとせ 浜松市制百周年記念誌』(浜松市)
『ひと・まち・80年、そして未来』(浜松市)
『ブラジル人と国際化する地域社会』(明石書店)
浜松市WEBページ(2012.2 参照)
外部リンク
http://www.hi-hice.jp/index.php (浜松国際交流協会 HICE)
http://www.hi-hice.jp/hmc/index.php (浜松市多文化共生センター)
http://www.hi-hice.jp/u-toc/ (浜松市外国人学習センター)
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