浜松こども博覧会 はままつこどもはくらんかい
浜松こども博覧会とは
旧浜松市が市制40周年記念事業として、1950(昭和25)年9月10日~10月20日の41日間わたり、浜松城公園(現:中区元城町)で開催。展示施設は科学博物館、電気通信館、発明館などこどもたちの科学知識を広めるもののほか、動物園も併設され、像の「浜子さん」がこどもたちの人気を集めた。また、浜松城がベニヤ板に描かれて再現されている。
浜松こども博覧会は戦後の復興を強くアピールし、その後の地方博覧会ブームの先駆けとなった。
博覧会の閉会後には浜松市動物園が開園し、1983(昭和58)年に舘山寺町の現在地に移転するまで市民に親しまれた。
主な施設
【動物園】
数多くの動物が展示されており、当時の東京~名古屋間で初めてとなる、象のいる動物園であった。
【天体観測所】
気象観測の方法や、観測望遠鏡から覗いた宇宙など、天体に関する紹介がされていた。
【こども物産館】
こどもを対象とした各地の物産を集めて紹介。また、子どもの理想的な部屋を再現したモデルルームも特設されたよう。
【科学博物館】
鉄道の発達、煙草の製造方法、電気が発電所から自宅へ届くまでなど、科学に関するさまざまな展示がされていた。
【電気通信館】
電報送受の実演や、電話交換に関する装置の展示などがされていた。
【郷土館】
浜松市が誇る楽器産業・機械産業・織物産業などの製品を紹介がされていた。
【発明館】
さまざまな機械やおもちゃなど、浜松付近の小中学校の生徒が考え、製作した発明品が展示されていた。
【展望所】
架設の浜松城天守閣が築かれ、市内を一望することができた。
【その他】
他にも「テレビ・ラジオ館」や「野外ステージ」、いろいろな遊戯施設があった。
参考
『ももとせ』浜松市制百周年記念誌 (浜松市)
『ひと・まち・80年、そして未来』(浜松市)
『見る読む 浜松歴史年表』(羽衣出版)
『浜松市史』新編史料編五 (浜松市)
『ふるさと浜松』(郷土出版社)
浜松といえば
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