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倉松町の土地改良記念碑くらまつちょうのとちかいりょうきねんひ
所在地 | 浜松市南区倉松町松尾神社境内 |
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概要
倉松町は昔、周囲を沼で囲まれた低地であったため水害を受けやすく、大雨が降ると稲作が大打撃を受けていた。明治以降、幾度にもわたって土地改良が行なわれ、徐々に克服されてきた。
その土地改良事業の歩みを示す記念碑が倉松町松尾神社境内に並んでいる。
土地改良の歩み
1885(明治18)年、水害に見舞われた倉松は、排水の為に木製の圦樋※を設け、海に水を流すことにした。木製でも良い成果が得られたが、1892(明治25)年に更に優れた石製の圦樋に改造し、1900(明治33)年には工費300円を投じ、100間もの長さまで延長した。それにより低地の稲作は水害を免れ、収量の多い土地へと改良された。
また、1952(昭和27)年に着手した県営浜松市西南部用排水幹線改良事業では、砂質土のため雨水のみでは旱魃(かんばつ)の被害が大きかったが、灌漑(かんがい)と排水が整備されていった。
1974(昭和49)年から1977(昭和52)年にかけては圃場整備事業が行なわれている。
※圦樋(いりひ)/水を引き入れたり出したりするために設けた水門の樋(とい)
記念碑
「疎水碑」1917(大正6)年10月建立
「倉松樋門改築記念碑」1942(昭和17)年10月建立
「倉松土地改良完成記念碑」1967(昭和42)年5月建立
「倉松地区圃場整備事業竣工記念」1977(昭和52)年建立
参考
『浜松市の石造文化財』(浜松市教育委員会)
『浜松市石造文化財所在目録』(浜松市教育委員会)
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