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肉つきの面にくつきのめん
所在地 | 浜松市南区芳川町 |
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内容
昔、阿弥陀様に信仰が厚く、月に何度も通う嫁がいた。
しかし姑は、嫁が阿弥陀さまに通うのは、仕事をさぼりたいからだろうと思い、やめさせようとしていた。
ある晩、嫁がいつものように阿弥陀様へ行ったとき、姑は鬼の面をかぶりながらお宮の出口で隠れていた。そして、嫁が拝み終わって出てきたところを姑が急に飛び出して驚かせると、嫁は気絶してしまった。
姑は急いで鬼の面を取って家に帰ろうとしたが、どんなにがんばっても取れなかった。仕方がないので、家へ帰って押入れの中で一生懸命に外そうとするが、どうしても取れない。
やがて、気を取り戻した嫁は家に帰って寝ることにした。嫁が寝ていると押入れの中から何か物音がするので開けてみた。すると、姑が汗だくになりながら鬼の面を取ろうとしていた。
姑も嫁に見つかったことですべてを白状し、顔がどうなってもいいからお面を取ってほしいと頼む。力を入れてお面を取ると、顔の皮がお面についてすっかりむけてしまった。
それから姑は大変優しい人となった。
参考
『ふるさと再発見 遠州の民話』(静岡新聞社)
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