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赤門上古墳あかもんうえこふん
所在地 | 浜松市浜北区内野 |
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時期 | 古墳時代前期後半 |
赤門上古墳とは
全長56.3m、高さ4.9mの、古墳時代前期後半に作られた、市内最古で最大の前方後円墳。
前方部を南に向けており、後円部に比べて高さが低く、幅も狭いのが特徴。古墳は段丘端の東側にその斜面を利用して築かれており、墳丘部分はすべて盛土によって形成され、中期古墳的な作られ方。また、裾の部分には1~3mの間隔で石が帯状にめぐっている。
1949(昭和54)年11月に赤門上古墳が静岡県指定史跡、そして1990(平成2)年3月には出土遺物一式が静岡県指定有形文化財となっている。
出土品
後円部の中央付近から全長5.6mの割竹形木棺を埋葬した跡が見つかっており、三角縁四神四獣鏡(さんかくぶちししんしじゅうきょう)と呼ばれる銅鏡や、剣、刀、鏃(やじり)などの武器、斧、鎌、鉇(やりがんな)などの農耕具、管玉などといった副葬品も一緒に出土している。
特に三角縁四神四獣鏡は、限られた有力者の古墳にしか埋葬されておらず、赤門上古墳から出土した銅鏡と同じ鋳型で作られた鏡は、兵庫県吉島古墳で2面、奈良県の黒塚古墳や佐味田宝塚古墳、京都府椿井大塚山古墳といった近畿地方から出土している。当時の日本政治の中心であった近畿地方と深い関係にあり、当時の天竜川西岸地域で最も大きな力を持っていた豪族と考えられる。
出土品は浜北文化センター内の市民ミュージアム浜北に保管・展示されている。
関連項目
参考
『遠江赤門上古墳』(静岡県浜北市教育委員会)
『赤門上古墳』(浜松市)
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