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伝 松下屋敷でん まつしたやしき
所在地 | 浜松市南区頭陀寺町 |
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伝 松下屋敷とは
戦国時代の武将、松下氏の館跡と伝わる場所であり、頭陀寺城とも呼ばれている。
遺構・出土品
建物の礎石や庭園状の池の跡、戦国時代の陶磁器などの遺構や遺物が発見されており、浜松市内で初めて戦国時代の礎石建物跡が確認された。東西約10m、南北約3.6mに渡って礎石が等間隔に並んでいる。礎石の間の土は赤く焼けており、黒い灰も堆積していることから建物が火災にあったと思われる。そして、その上にもう一度礎石が置かれていることから、火災後に再建されている。当時の礎石建物は、規模の大きい寺院や城郭などに限られているため、有力者の住まいであったことがわかる。
礎石建物より下層には庭園風の池が築かれており、池からは「かわらけ」と呼ばれる素焼きの土器が大量に出土している。「かわらけ」は今の紙コップのような使い捨ての酒器であり、大量に使用できるのは有力者や寺院などに限られている。
また、井戸跡からは瀬戸や常滑などの国産陶磁器や中国から輸入された陶磁器などが多数出土している。
参考
『浜松の遺跡』(浜松市博物館)
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