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シラスしらす
所在地 | 浜松市西区舞阪町 |
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シラス漁の歴史
シラス漁は古くから行われており、1739(元文4)年8月の浜松塩町と舞阪宿、馬郡村、坪井村との塩売買についての訴訟文書によれば、当時すでに漁網が発達していたことがうかがえる。明治初期には改良したシラス専用の地引き網が開発されたが、小規模なものであり、地方の問屋で取引をする程度であった。1919(大正8)年には河合佐次郎氏が猪櫓舟(ちょろぶね/櫓をこいで走る舟)に5馬力の機械を据えて、一度に3隻ほどの猪櫓舟を沖合の漁港まで引いて漁をするようになったため、往復の時間が短縮され、漁獲量が増えた。1935(昭和10)年ごろからは西町の和久田八百吉氏が2艘引き漁を始め、現在に至る。
舞坂のシラス
静岡県はシラスの主要な産地であり、その中でも舞阪港は県内屈指の漁獲量を誇っている。シラス漁は毎年3月21日から解禁され、翌年の1月14日までが漁期となり、遠州灘の荒波にもまれたシラスは身が締まっておいしいと定評がある。毎日夜明け前に出漁し、日が登りきったころに帰港して、シラスはすぐにセリにかけられる。
シラスはいわし類などの卵から孵化したばかりの稚魚のことで、3~4cmまでは透き通った姿をしている。生きのいい生シラスは生姜醤油や酢味噌で食べるのが一般的。シラスを加工したシラス干しも盛んで、静岡県は高品質として知られ、全国一の出荷量となっている。
参考
『遠州の地場産業』(静岡県西部地域しんきん経済研究所)
『静岡県 農・林・水 産地ガイド』(関東農政局静岡統計情報事務所)
『水産の舞阪』(静岡県浜名郡舞阪町)
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