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堀江の亀塚ほりえのかめづか
所在地 | 浜松市西区舘山寺町(伝承地) |
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内容
ある年、浜名湖のほとりにある堀江村に大津波が襲ったことがあった。
村人たちは、慌てふためいた。逃げるにも逃げようがないのだ。その時、誰かが、一匹の亀が呼んでいることに気がついた。見ると、大きな亀が、手招きしているではないか。
大喜びで、村人たちは亀に向かって泳ぎ、その背によじ登った。こうして、亀のおかげで村人たちは波に飲み込まれるまえに安全な場所へと辿りつくことができたのだった。
お礼にお酒を出すと、亀は大喜び。良い気持ちでもとの海へ帰って行った。
それから数年後、再び現れた亀は、病気にかかっていた。津波から救ってくれた恩返しにと村人は懸命に看病したが、その甲斐なく死んでしまった。人々は昔のお礼にと、亀塚を作って葬った。
今でも舘山寺町には、その亀を葬った「亀塚」が残っている。
参考
『遠州七ふしぎの話 第2集』(遠州伝説研究協会)
『浜松の伝説 下』(ひくまの出版)
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