勝坂神楽かっさかかぐら
所在地 | 浜松市天竜区春野町豊岡 |
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時期 | 10月下旬日曜日 |
勝坂神楽とは
五穀豊穣・子孫繁栄などを祈願し、毎年10月下旬の日曜日に奉納される神楽で、天竜区春野町豊岡の勝坂地区におよそ360年前から伝わる。
地区内の清水神社と八幡神社の神前では神楽獅子舞が、そしてそれぞれの場所への移動中には道中舞が舞われる。全て男性が演じることと決められており、牡丹柄をあしらった女物の赤い着物に獅子頭という出で立ちが特徴。
祭礼順序
正午に旧勝坂小学校を出発し、道中舞(オネリ舞)を披露しながら清水神社へと移動する。行列は保存会役員、神主、亀、獅子、笛太鼓、舞い子の順に並び、獅子は右手に鈴、左手に幣を、舞い子は右手に扇、左手に幣を持っている。
清水神社境内へ着くと神楽出囃子が奏され、幌舞(ほろまい)と幣舞(ぬさまい)が奉納される。獅子舞が終わると神事が行われ、その後、道中舞を披露しながら八幡神社へと移動する。そして、八幡神社でも幌舞と幣舞が奉納される。
なお、八幡神社では2頭の獅子が舞うが、もともとは1頭の獅子舞であり、獅子頭を新調した後に2頭となった。
天竜区佐久間町の島祇園祭りで奉納される神楽との類似が注目されている。
幌舞
獅子の胴体部分にあたる幌を使って巧みに舞う様子から幌舞と名付けられている。
獅子頭を被った者が前の幌を両手で広げ、後ろ部分は別の者が広げて持つというように、2人で獅子を演じる。
まず、頭部分が低くなり、後ろの者は幌を広げたまま立って構える。頭が立ち上がると前進、後退、そしてその場で、さらに右へというように舞う。
幣舞
幣束を持って舞う様子から幣舞と名付けられている。
幌は後ろにまとめられ、一人で獅子を演じる。
まずは幣だけを持って舞い、途中から右手に鈴、左手に幣を持って舞う。そして、最後はまとめてあった幌を解き、獅子頭を被っている者とは別の者が持って広げ、終わりとなる.
関連項目
参考
『静岡県の民俗芸能』(静岡県教育委員会)
『村ごとの舞』(静岡新聞社)
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