農業のうぎょう
浜松の農業とは
浜松地域の農業は、温暖な気候と肥えた土壌に恵まれ、多種多様な作物が採れることが特徴のひとつといえる。特に2005(平成17)年に12市町村が合併したことで、全国有数の農業産出額農業都市になった。
2006(平成18)年の農業産出額順位は、田原市(愛知県)、都城市(宮崎県)、新潟市(新潟県)に続き4位。主要農産物としては、2005(平成17)年静岡県生産農業所得統計でみると、みかん、米、キク、肉用牛、メロン、茶、生乳、鶏卵、チンゲンサイ、カンショ、豚、切り枝、ネギ、馬鈴薯、セルリーとなっている。
特にみかんは三ヶ日を中心とした奥浜名湖地域、チンゲンサイは農協で女性や高齢者を対象にした農業栽培として推進したことから規模が急速に拡大。またセルリーは長野県と並ぶ二大産地のひとつとして名高く、ガーベラ栽培などの花類も高い生産量を誇っている。
明治時代の農業
ここで、明治時代の浜松の農業について触れておく。
明治前半期の浜松の農業は、江戸時代から続く綿栽培や養蚕などの他、当時の主要農産物は米、麦、サツマイモ、藍葉などが挙げられる。
また新しい動きでは三方原の百里園での茶の生産が始まった。
やがて明治後半になると、外国綿花の輸入によって国産の綿の生産額が減少したため、ヘチマ、ショウガ、ラッカセイ、トウガラシなど新たな商品作物への転換が増加しはじめた。
生産額が増加すると、ヘチマはドイツやフランス、イギリスへ、ラッカセイは中国香港へ、ショウガはインドなどへ輸出された。
またタバコは1882(明治15)年ころから現在の浜北市の伊藤喜重によって知られた永島種が一般的に耕作されていたが、1896(明治29)年に葉煙草専売法が公布されてからは耕作者が増加し、芳川、河輪、北浜などで多く作られた。
浜松の都市化が進んでくると、ナス、カボチャ、キュウリ、ニンジン、ゴボウ、ネギ、ダイコン、サトイモ、菜類が増え、園芸農作も発達。同時に農家の副業として、レンコンや注連作、花売り、スゲ笠、ザル、紫蘇巻などがあった。東若林には桃園があり、蓮池とともに行楽地に挙げられていた。
明治の終わりから大正にかけて、織田利三郎は小学生に家庭での農作物栽培である「一坪農業」をすすめ、普及させた。
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