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浜松の盆はままつのぼん

初盆

亡くなった人をむかえる最初の盆のこと。
遠州地方では他の地方とは違った初盆の風習がある。特に大きく違うのが、祭壇と盆切
他の地方では精霊棚(しょうりょうだな)にお供え物をして、親類などの内輪で行われる。それに対し、遠州地方では祭壇を華やかに飾り、親類や友人はもちろん仕事上の関係者まで多くの人が盆切に訪れる。そのため、施主が訪問者に対し、満足な対応ができないため、盆切返しにはジュースが付けられるというのが一般的。
浜北地区では遠州大念仏が、北区滝沢町では「放歌踊」と呼ばれる念仏踊が初盆宅の庭先で行われる。
※盆切(ぼんぎり)/故人の霊と会うための供養の儀式。「盆に義理を果たす」というのが原意ともいわれている

 

施餓鬼(せがき)

施餓鬼とは、地獄に落ち飢えに苦しむ餓鬼に対して食べ物を施しなぐさめることを意味し、そこから、私たち人間が他の命を奪い、自らの命をつないでいることに感謝し、恩恵にあずかったすべての霊に対する供養を意味する。
お盆と施餓鬼は別のものであるが、遠州地方ではお盆とともに行なうことが多い。

 

旧盆・新盆

浜松市内では、8月の旧盆の地域と7月の新盆の地域に分かれている。商業地域では主に新盆であり、農村地域では農作業の関係があるため旧盆という地域が多い。
また、中区富塚町、和合町、高丘町などでは、同じ町内に旧盆と新盆の地域がある。

 

参考

中日新聞(1996.6.23)
『浜松市制100周年記念 浜松市伝統芸能の集い 浜松の祈り 明日への祈り』(浜松市)

 

 

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