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天狗のお使いてんぐのおつかい
所在地 | 浜松市天竜区春野町 |
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内容
昔、村の男、源助が秋葉山にお参りに行き、いつものように奥の院に泊まろうと思っていた。しかし、堂守(どうもり)は先客があるため今日は駄目だと言った。困った源助はどこでも良いからと頼むと、庭の見えないところならと泊めてくれた。
やがて夜中になると、赤や青の衣を着たお坊さんが大勢、堂の庭に集まって来た。
そのうちの一人が源助に気付き、付き添いを一人やるから村へ酒を買いに行って来いと言った。
源助が了解すると、赤い衣の男が近づいてきて源助の手を握った。すると、急に身体がふわりと舞い上がり、瞬く間に山のふもとの店に着いた。
源助は夜遅くに閉まっている店に酒を売ってくれと頼んだが、起きるのが面倒だった店主は売り切れてもうないと言った。すると、付き添いの男がすごい剣幕で焼き払うぞと店に向かって言った。
仕方がなくほかの店で酒を買うと、来た時と同じようにして奥の院に帰っていった。
次の日、酒を売ってくれなかった店に行くと、店が焼けていた。
参考
『遠州七ふしぎの話 第2集』(遠州伝説研究協会)
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