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笠かむり観音かさかむりかんのん
所在地 | 浜松市東区笠井町(伝承地) |
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内容
805(大同元)年のこと、天竜川の川瀬に毎夜、光るものがあった。
ある日、村の一人がそれを見てみると、三尺ばかりの木の仏像だった。村人はそれを拾い上げ、近くの井戸で洗い清めると、道の傍らにすえ、丁寧にまつった。すると、その前を通った人々が、花を飾ったり、水を供えたりしていった。
ある雨が降る日、濡れては可哀そうだと自分のかぶっていた笠(かさ)を冠せていく人がいたので、それから笠を冠る観音さまとして有名になった。やがて「笠かむり観音」と呼ばれるようになり、その後、近くに井戸があったことから「笠井観音」となって多くの信仰を集めた。
そして、この観音堂を中心に町ができ、「笠井町」となった。
現在、観音さまは笠井町の福来寺境内にまつられている。
参考
『遠州七ふしぎの話 第2集』(遠州伝説研究協会)
『遠州伝説集』(遠州タイムス社)
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