田代家 | 浜松情報BOOK

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1580（天正8）年二代目九郎左衛門の子の孫丞のとき、徳川家康の遠州経略に協力したことから、天竜川の筏川下げと、諸役免除の特権が与えられた。江戸時代には北鹿島の名主としてだけでなく、渡船場船越頭を勤め、天竜川筏の受け継ぎ問屋も経営していた。

また江戸時代に幕府が天竜川を上下する船や筏の貨物に10分の1の課税をしたが、その役所である鹿島拾文一番所を務め、現在も多くの古文書類が保管されている。

明治維新の頃、田代家の嘉平次は、国学や俳諧、書道をたしなみ、初代二俣町長にも選ばれた人物。

現在見学できる母屋は1859（安政6）年に建築されたもの。

中庭は江戸時代末期の池回遊式。アラカシの大木は推定樹齢300年ですでに中が空洞となっている。