浜松の弓道はままつのきゅうどう
弓道のはじまりと発展
古くは狩猟の道具として、あるいは宗教的儀礼として弓矢が使用されてきたが、やがて戦いの武器となり、鉄砲伝来を機に武器としてよりも鍛錬・競技や娯楽の用具として用いられるようにもなった。県内にも数多くの神社に昔ながらの矢場が残り、「金的」の額が掲げられているのは武芸として奉納した名残。
1895(明治28)年に大日本武徳会が京都に設立されると武道が急速に発展していき、弓道も武道の種目として著しい発展をみせた。しかし、終戦後の1945(昭和20)年に文部省(現:文部科学省)より弓道授業中止の通達があると学校弓道は姿を消し、翌年には大日本武徳会が解散している。その後、1947(昭和22)年に全日本弓道連盟が結成され、1951(昭和26)年に再び文部省より学校弓道実施の通達が出されると次第に学校弓道も復活し、現在、高等学校を中心とした学校弓道は極めて盛んで、レベルも高い。
また、弓道には多くの流派があるが、その中でも古い流派である「日置流(へきりゅう)」の古文書が2012年3月に東区の鈴木家で発見されており、近世、浜松では弓が非常に盛んであった証であると言える。
浜松での大会の開催
1998(平成10)年に北部体育館が静岡市に完成するまで、県内の遠的射場は浜松市と三島市にしかなく、近的と遠的が行われる大会は主に浜松で開催されていた。
近年、浜松で開催された全国大会は1998(平成10)年に全日本弓道遠的選手権大会や2003(平成15)年のNEW!!わかふじ国体が挙げられる。
関連項目
参考
『静岡県体育史』(静岡県体育協会)
『静岡県体育史』1988~1997(静岡県体育協会)
『静岡県体育史』1998~2007(静岡県体育協会)
『浜松市体育協会史』(浜松市体育協会)
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