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曽許乃御立神社の鹿島祭りそこのみたてじんじゃのかしままつり

開催地 曽許乃御立神社(浜松市西区呉松町)
時期 10月8・9日
曽許乃御立神社の鹿島祭りとは

毎年10月8・9日に行われる曽許乃御立神社の祭礼。
神社境内の本殿と神楽殿、さらにそれより100mほど離れたおやすみ場(御旅所)を使い、稚児舞や御舟(おふね)の渡御(とぎょ)などが行われる。
かつて、祭礼には浜名湖内の船だけでなく、舞阪(現:西区舞阪町)や新居(現:湖西市新居町)の外洋船も参拝に来たといわれ、航海の安全や大漁を祈願したとされる。現在でも新たに船を海へ浮べる時には参拝があり、信仰を集めている。
また、東伊豆地方の鹿島踊りとの関連は未詳。

 

祭礼順序

【1.稚児舞】
神楽殿で行われ、幼稚園児から小学校1年生までの女児が金冠(きんかん)、白下着に赤着物、右手に赤扇子、左手に鈴、白足袋の衣装で踊る。舞台には御神体の鏡に幣束(へいそく)が供えられ、舞台周囲にはしめ縄と紫幕がめぐらされ結界としている。
かつては御舟の渡御に伴い、おやすみ場で奉納されていた。
【2.御舟の渡御】
本殿に祀られている御舟が氏子たちに担がれ、行列とともにおやすみ場まで渡御する。行列は、先頭、警鐸(けいたく)、鉾、大鉾、大神(天狗面、白装束、高下駄)、社名旗、弓矢、太刀、八幣神、御舟、大幣、斉主、大傘の順で並ぶ。
御舟は長さ・高さともに1間あまりの大きさで、千石船を模している。
【3.おやすみ場でのお仮屋祀り】
御舟がおやすみ場へ着くと中に祀られ、御多賀禰(おたかね)と呼ばれる一夜酒と強飯(こわいい)が供えられ、祈祷が行われる。
かつては矢尻を石で研ぐ神事があったが、現在は廃絶している。
【4.御舟の帰還】
おやすみ場で祈祷が行われた後、御舟はおやすみ場から出され、先ほどと同様に隊列を組んで本殿へと戻っていく。

 

参考

『静岡県の民俗芸能』(静岡県教育委員会)
『村ごとの舞』(静岡新聞社)

 

 

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