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雲立のクスくもだちのくす

所在地 浜松市中区八幡町2
雲立のクスとは

浜松八幡宮の御神木であり、樹高約15メートル、幹の根本に大きな空洞があるこのクスは、1952(昭和27)年に静岡県の天然記念物に指定された。
1701(元禄14年)6月の暴風雨では壊滅的な打撃を受けたが、その根本から若木が芽を出し、大樹に成長した。

 

伝説

このクスにはいくつかの伝説が残されている。

1051(永承6)年の八幡太郎義家(源義家)が東征のとき八幡宮に参籠し、ここの地名が八幡とはめでたいということで、このクスの下に旗を立て武運を祈り、和歌を一首神前に詠進した。
「契りあらば 帰り来るまで 石清水 かけてぞ祝ふ 浜松の里」
それからこの御神木を「御旗の楠」と呼ぶようになったとされる。

また1572(元亀3)年、三方原合戦に大敗した徳川家康が武田軍に追われた際、このクスの幹の下に身を隠し、無事浜松城内へと逃れることができた。このときクスの梢に瑞雲が立ち上ったという伝説が残されており、そこから「雲立のクス」と呼ばれるようになったと伝えられる。

 

関連項目

文化財〔天然記念物〕

 

参考

『静岡県の巨樹・名木』(静岡新聞社)
『浜松市の名木&巨木』(浜松市役所)
『浜松歴史散歩』(静岡新聞社)

 

 

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