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富幕山とんまくやま

所在地 浜松市北区引佐町
富幕山とは

北区引佐町と愛知県新城市にまたがる標高563.2メートルの山。
浜名湖北岸に連なる弓張山地の山々は湖北連峰と呼ばれており、富幕山はそのほぼ中央に位置している。
奥浜名湖自然歩道が整備され、安心してハイキングをすることができる。また、富幕山は周辺で最も高いため、山頂からの眺望がよく、浜名湖や浜松市街を望むことができる。
富幕山から北に伸びる県境尾根には徳川家康が三河から遠州に勢力を伸ばす時に陣を敷いたといわれる陣座峠がある。

 

見られる動植物

暖地性の動植物が多く、山頂はアカガシ林でモミやツガが混生。初秋にはマツムシソウやオミナエシの群落を見ることができる。
自然豊かな山の中には昆虫類が多く、チョウだけでも54種類が確認されており、渡りをするチョウのアサギマダラの中継地になっている。また、6月には沢でゲンジボタルを見ることができる。
野鳥も多く、初夏にはホトトギスやウグイスの声が聞こえ、秋から冬にかけてはヤマガラやエナガなどが小さな群れをつくって飛びまわる。

 

参考

『新浜松の自然100選』(浜松市緑化推進本部)
『ウォッチングしずおかの自然』(静岡新聞社)
『ふるさとの自然 西部編』(静岡県県民生活局自然保護課)
『遠州の山と峠』(ひくまの出版)
 

 

 

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