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大蛇と座禅だいじゃとざぜん

所在地 浜松市浜北区根堅
内容

1393(明徳4)年、一人の偉いお坊さんが現在でいう竜泉寺の裏山あたりで座禅をし、修行をしていた。
それを見た村人たちはそのお坊さんに、この村に落ち着き仏の道を教えてほしいと頼んだ。

 

お坊さんは快く引き受け、この土地に住むことにした。
村人たちはお寺(岩雲寺)を経て、住職として迎えた。

 

ある日、和尚のところへ一人の美しい女が現れた。その女は椎ヶ脇渕に住んでいる大蛇が化けたものであった。そして、自分はすでに死んでいるのだが、成仏出来ていないので、成仏させてほしいと願った。

 

和尚は女に座禅をさせ、静かに法華経の全巻を読むと、読み終わった頃には女の姿はなくなっていた。

 

その夜、和尚の夢の中に女が現れ、自分に仏の道を教えてほしいと願ったため、和尚は座禅をするようにといった。
この時、外では黒雲が出てきて激しい雷鳴がし、その黒雲の中には竜の姿が見えたという。

 

翌朝、お寺の境内には池が出来ており、その池から清水がこんこんと湧き出ていた。

 

竜が池を作ってくれたということで、後に徳川家康によって竜泉寺と名付けられ、雲岩寺から改称した。

 

参考

『ふるさと再発見 遠州の民話』(静岡新聞社)
『続々・遠州伝説集』(遠州伝説研究協会)
 

 

 

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