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見徳古墳けんとくこふん

所在地 浜松市北区都田町
時期 古墳時代後期
見徳古墳とは

4基からなる見徳古墳群のうちの3号墳が見徳古墳と呼ばれている。
直径12m、高さ2mほどの円墳。墳頂には碑がたっており、天井石が露出している。
1992年に浜松市指定史跡となっている。

 

石室の構造

全長8.3m、玄室※は長さ3.3m、幅1.6m、高さ2.0m、前室は長さ2.8m、幅1.3m、高さ1.6m。
南側の入り口を入ると石室があり、玄門※と羨道※中央にある立柱石(りっちゅうせき)が内側に張り出す構造。調査の結果、羨道に床石が発見され、もう1つの玄室(棺を置いた部屋=前室)として使用されていたことが明らかになった。玄室にももともとは床石が敷かれていたはずだが、後世に荒らされているため、残ってはいない。

 

出土品

入り口部分からは閉塞石※の一部が見つかっており、その閉塞石の内側と前庭部※から周溝かけて、須恵器や土師器など多種多様な土器が出土。また、漁網用の重りとして使われる土錘も多く発見されており、一網分丸ごと副葬されたよう。
須恵器や石室の形状、周辺の古墳群の年代から判断すると、7世紀前半ごろに築造されたと考えられ、その頃にも追葬や墓前祭が行なわれていたと推測される。また、中世の遺物も出土しており、中世に古墳が再利用されたか、盗掘にあったと思われる。

 

注釈

玄門(げんもん)/玄室と羨道の境
羨道(せんどう)/玄室と外部を結ぶ通路
玄室(げんしつ)/石棺が安置されている主室の部分
閉塞石(へいそくいし)/入り口を塞ぐ石
前庭部(ぜんていぶ)/羨道の外側

 

関連項目

文化財〔史跡〕

 

参考

『浜松市指定文化財 古墳 ‐石室を見学できる古墳‐』(浜松市教育委員会)
 

 

 

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