ドウマンガニどうまんがに
概要
ドウマンガニ(ノコギリガザミ)は、限られた地域でしか生息できない、貴重な水産資源である。
ドウマンガニは房総半島以南からオーストラリア、インド洋西部まで広く分布しており、浜名湖はこの北限域とされ、古くから浜名湖の特産品となっている。全国でも商業的漁獲対象となっている地域は浜名湖のほか、高知県浦戸湾と沖縄県八重山諸島に限られている。
幻のカニ
浜名湖はドウマンガニの県内唯一の漁場であり、浜名湖の支湾である庄内湾が主な漁場となっているが、近年減産が目立っており、今では「幻のカニ」と呼ばれている。そのため、種苗放流事業を1989(平成元)年から実施しているが、種苗生産技術が未だ確立されていないため、特産品として育てる意味からも放流を継続している。
安定生産を実現するため、人工種苗の放流や、庄内湾に集中している漁獲場所を全域に広めるなど、取り組みを行っている。
ドウマンガニの肉は良質のたん白質に富み、甘味のあるベタインやアミノ酸が多い。また脂肪分が少ないため、独自の淡白な旨味となっている。
参考
『遠州の地場産業』(静岡県西部地域しんきん経済研究所)
『明日も元気!はままつ農業』(浜松市役所)
浜松といえば
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