ガーベラがーべら
概要
ガーベラは花びらが大きく華やかで、種類は数千種もあり、比較的安価でさまざまな色合いを持つため、フラワーアレンジメント向きで人気がある。日本のガーベラの1/3が静岡県で生産されており、その内の6割りが浜松市で栽培されている。
浜松のガーベラ栽培
ガーベラは南アフリカが原産国で、大正の初めごろに日本に渡来したとされている。浜松市では1968(昭和43)年ごろに温暖な気候を利用して、種子で繁殖させる品種が西部の庄内・伊佐見地区で導入されたのが始まりだが、品種の少なさ、花弁の弱さなどの品種的な欠点や株枯れの発生などで生産が安定しないなどといった問題があり、それほど盛んではなかった。昭和50年代半ばに相良町の事例を参考に輸入さし芽による大輪系の栽培が始まり、1982(昭和57)年ごろには種苗会社からのメリクロン苗の供給が本格的となると、花の色が豊富になり、栽培は安定していった。1989(平成元)年には生産性の高い中小輪系品種が導入されるとともに、洋花ブームによって高値に推移したため、作付面積・生産量が急激に増加した。しかし、ガーベラの出荷には花弁の梱包作業が必要であり、手間のかかる作業となっていたため、1990(平成2)年ごろに農家から要望を受けた機械メーカーがガーベラの自動梱包機を開発。1993(平成5)年にはこれを導入した農協のパッキングセンターが設立され、効率の良い出荷作業が可能となった。この年には700万本の処理を行い、ガーベラのトップブランドを確立し、1998(平成10)年にはPCガーベラ販売部会が天皇杯を受賞した。
ガーベラは20度前後の環境を保つことができれば、年中花を咲かせることができるので、一年を通じて温暖な気候の浜松は栽培するのに最適。また、菊栽培の高度な技術を持つ生産者も多かったので、生産者や研究機関が連携して栽培技術や新酒開発に取り組んできたことも日本一のガーベラ産地となった理由の一つ。現在のガーベラ生産は浜松市西区舘山寺、庄内地区などの浜名湖近辺が中心であり、周年出荷されている。出荷先は関東地域を中心に、北海道から近畿地方と広範囲にわたっている。
ガーベラは20度前後の環境を保つことができれば、年中花を咲かせることができるので、一年を通じて温暖な気候の浜松は栽培するのに最適。また、菊栽培の高度な技術を持つ生産者も多かったので、生産者や研究機関が連携して栽培技術や新酒開発に取り組んできたことも日本一のガーベラ産地となった理由の一つ。現在のガーベラ生産は浜松市西区舘山寺、庄内地区などの浜名湖近辺が中心であり、周年出荷されている。出荷先は関東地域を中心に、北海道から近畿地方と広範囲にわたっている。
ガーベラについて
ガーベラは「オオセンボンヤリ」や「ハナグルマ」ともいわれ、5月から晩秋にかけて花を咲かせる。その花の形は大・中・小輪系、一重咲きや八重咲き、花弁が糸状のスパイダー系などバラエティに富んでいる。生け花用が主体だった時代には使いづらさがあったが、フラワーアレンジメントが盛んになると需要も増え、ブライダル・ギフト・カジュアルなど幅広く用いられている。ガーベラを長持ちさせるには、水を茎が5センチつかる程度にし、こまめに水を変える。また、雑菌を抑える台所の漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を一滴入れたり、直射日光や風の当たる場所で暑すぎる場所は避ける。
日本で始めてガーベラの新品種が誕生した4/18は、ガーベラ記念日と制定されている。
日本で始めてガーベラの新品種が誕生した4/18は、ガーベラ記念日と制定されている。
参考
『遠州の地場産業』(静岡県西部地域しんきん経済研究所)
『静岡県 農・林・水 産地ガイド』(関東農政局静岡統計情報事務所)
『明日も元気!はままつ農業』(浜松市役所)
『静岡県 農・林・水 産地ガイド』(関東農政局静岡統計情報事務所)
『明日も元気!はままつ農業』(浜松市役所)
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