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フリージアふりーじあ

浜松のフリージア栽培
フリージアは日本に明治末に導入された。原産は南アフリカでアサギズイセンとも呼ばれる。浜松市では1949(昭和24)年に西区舘山寺町を中心とした庄内地区一帯で栽培されて以来、浜松市が他を圧倒する産地となっている。当初は油障子のフレーム栽培であったため小規模だったが、塩化ビニールが開発された1953(昭和28年)以降に生産は増加していた。昭和30年代にはビニールハウスの栽培が始まり、小輪形品種から大輪形品種への転換が図られたこともあり、生産はさらに拡大した。しかし近年、価格の低迷とともに新しい草花類の栽培が多く取り入れられるようになったことから、作付面積・出荷量ともに減少している。

 

 

フリージアの栽培方法

フリージアは、超促成栽培(球根を冷蔵処理して10月に定植、11月から加温栽培、12月出荷)、半促成栽培(球根を冷蔵もしくは無冷蔵して9月定植、12月から加温栽培、1~3月出荷)、露地栽培(9月定植、4月出荷)などの方法で栽培されている。冬期が温暖で日照時間が長い浜松の好条件を生かし、12月から4月までの長い期間にわたって出荷されている。
庄内・伊和富地区を中心として生産がおこなわれており、出荷後から次の植え付けまで間隔のあるキク(7月出荷)の栽培と組み合わせる生産農家が多い。導入当初はバターカップ、アルバなどの小輪系が多かったが、昭和35年頃からラインベルトなどの大輪系が中心となっている。
浜松市の2005(平成17)年の産出額は全国5位で、県内の89%にもなる。

 

 

参考
『遠州の地場産業』(静岡県西部地域しんきん経済研究所)
『静岡県 農・林・水 産地ガイド』(関東農政局静岡統計情報事務所)
 

 

 

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