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チンゲンサイちんげんさい

チンゲンサイとは

中国原産の中国野菜の一種で一般的にも親しまれている。食生活の多様化に伴い、中華料理が一般家庭へ浸透し、食材としての中国野菜への需要が近年高まっている。

 

 

チンゲンサイ栽培の始まり

1975(昭和50)年に旧豊田町の農協で、女性や高齢者を活用した地域農業の発展を目的とした中国野菜の試験栽培がスタート。昭和50年代には浜松市神久呂地区などで既設のビニールハウス等の施設を利用し、中国野菜の栽培が始まった。人を雇用した大規模な経営をする農家が増えている。
また、北遠地域では農業就業者の高齢化が進み、地域農業の中心となる作物を探していたところチンゲンサイに注目。1982(昭和57)年に天竜区春野町の7名の農家によるビニールハウスの中での栽培が始まった。短い生育期間と収穫物が軽く、簡易な施設で周年栽培が可能なことから北遠のお茶とともにこの地域の基幹的な作物となっている。

 

 

浜松の中国野菜栽培

浜松地域で栽培されている中国野菜はチンゲンサイ、ターツァイ、シャンツァイなどが中心。特にチンゲンサイは静岡県が全国シェアの23%を占め、浜松はその半分以上を生産しており、全国一の産地になっている。ターツァイは中国の代表的な冬野菜で、日本で注目されたのは中国野菜ブームが起きた昭和50年代中頃。JAとぴあ浜松管内での栽培も、西地区を中心に1982(昭和57)年ごろから増加していった。
チンゲンサイは戦後に渡来し、油でいためるとカロチンが4倍に増え、ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、ナトリウムなどを含んでいる。
ターサイは2月に収穫されるため、「如月菜」(きさらぎな)とも呼ばれ、カロチン、ビタミンC、鉄分を多く含む。

 

 

参考

『遠州の地場産業』(静岡県西部地域しんきん経済研究所)
『静岡県 農・林・水 産地ガイド』(関東農政局静岡統計情報事務所)
 

 

 

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