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次郎柿じろうがき

郵便番号 浜松市浜北区
次郎柿の始まり
次郎柿は江戸時代末期の弘化年間(1844年~1847年)に太田川の洪水で漂流していた柿の幼木を森町の松本治郎氏が拾い育てたのが始まりとされている。浜松市浜北区では、明治中頃に太平地区に導入され、昭和初期に太平の足立静六氏が商品化に成功し、本格栽培に取り組んだ。その後、この地域の豊かな地下水と砂質の土壌が栽培に適していることから、同区赤佐・中瀬地区へと産地が拡大し、浜北区北部一帯が次郎柿の産地となった。
次郎柿は山沿いの傾斜地や段々畑で多く栽培されているが、天竜川沖積地帯でも広く栽培されており、近年ではハウス栽培や雨よけ栽培が盛んになっている。

 

 

浜北の次郎柿
浜北の次郎柿は肉質が緻密で豊かな甘味のある甘柿、受粉させないため種なしで食べやすく大玉が多い。出荷に当たっては厳しい選果のもと品質の均一化を図っており、東京や名古屋の市場において高い評価を得ている。
柿は酸味の素となっている有機酸類は少なく、主成分は糖質で、ブドウ糖・果糖・ショ糖などが優れた甘味を形成している。ビタミン類も豊富で、特にCが多い。また、鮮やかな照柿の色はカロチン系の色素のためで、豊富なビタミンA源である。
一方、薬効として、下痢や腹痛を止める効果や、さらに脳出血の治療薬としても知られている。

 

 

参考
『遠州の地場産業』(静岡県西部地域しんきん経済研究所)
『静岡県 農・林・水 産地ガイド』(関東農政局静岡統計情報事務所)
『事典 日本の地域ブランド・名産』(日外アソシエーツ㈱)

 

 

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