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ネーブルねーぶる

ネーブル栽培の始まり
ネーブルは1889(明治22)年にアメリカから和歌山県に導入され、以来、多くの品種・系統が発見されている。現在、県内で最も多く栽培されている「白柳ネーブル」は、浜松市北区細江町伊目の加茂吾郎氏がワシントンネーブルの枝変わりから大玉の実がなることを発見し増産を計画したことから始まる。戦時中の混乱のなか原木を伐採されてしまったが、幸い原木から譲られた穂木を高接ぎした一樹が、細江町伊目の白柳辰雄氏のところで生き残り、白柳氏がこのネーブルを増殖して栽培技術を確立した。ほかには北区三ヶ日町で「鈴木ネーブル」「森田ネーブル」が枝変わりとして発見されている。

 

 

浜松のネーブル
大玉が特徴の「白柳ネーブル」は、香りが強く、毎年贈物の高級フルーツとして人気を集めている。以前は地域ごとの品質のばらつきがあったが、2003(平成15)年以降、統一した栽培管理が徹底されている。
5月に花が咲き、12月に収穫されるネーブルは、柑橘類のなかでも栽培が難しく、そのデリケートさ、そして豊潤な香りと濃厚な味から「果物の女王」と呼ばれている。現在ではハウス栽培も行われ、12月から4月まで収穫が行われる。
2006(平成18)年の静岡県のネーブルオレンジの産出額は全国一位。そのうち、北区三ヶ日町、細江町を中心とした西遠地方で約7割を収穫し、県内一の産地を形成している。

 

 

参考
『遠州の地場産業』(静岡県西部地域しんきん経済研究所)
『事典 日本の地域ブランド・名産』(日外アソシエーツ㈱)
浜松地域ブランド やらまいか浜松 WEBページ(参照 2011.6)

 

 

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