パセリぱせり
パセリ栽培の始まり
パセリは江戸時代に日本に伝わった後、明治初年に再導入された。浜松市内では、昭和初期に南区芳川と東区蒲地区に導入されたが、当時は需要も少なく、市場には出さずに青果店や飲食店に個人販売する程度であった。昭和30年代になってから大都市での需要が急速に増えていき、1961(昭和36)年に西区白洲町の京極徳一氏が庄内地区に導入して本格的な栽培が始まった。その後、1963(昭和38)年に発足された「浜松洋菜協議会」で、「浜松洋菜」として共販体制が確立し、市場で高い評価を得るようになった。2006(平成18)年の静岡県のパセリ産出額は千葉、茨城、長野に次いで全国4位。
浜松のパセリ
産地独自の品種改良やパセリ特有の出荷方法などが開発されたため、西区庄内地区を中心に、西遠地域全体で栽培されるようになった。冬場の温暖な気候を利用した北西部に広がる三方原台地の浜名湖に面した地域と、排水性の良い土壌を利用した天竜川西岸の旧浜北市から浜松北東部にかけての地域が主な産地。
庄内パセリは、白菜に代わる作物として昭和30年代中頃に始まった。当初、パラマウント系の純粋種を導入したが、収量が少ないという問題があったため、USパラマウント系の良い株だけを選別して「庄内パセリ」を作り上げた。大久保町近郊を中心とした協業化による大規模施設園芸団地でつくられるパセリは、企業的大規模経営の見本とされ、ハイテク自動制御、クリーンで安全な生産管理など最新鋭水耕栽培システムが導入されている。
庄内パセリは、白菜に代わる作物として昭和30年代中頃に始まった。当初、パラマウント系の純粋種を導入したが、収量が少ないという問題があったため、USパラマウント系の良い株だけを選別して「庄内パセリ」を作り上げた。大久保町近郊を中心とした協業化による大規模施設園芸団地でつくられるパセリは、企業的大規模経営の見本とされ、ハイテク自動制御、クリーンで安全な生産管理など最新鋭水耕栽培システムが導入されている。
パセリについて
6月上旬に種まきをする初夏まき栽培と、10月下旬に種まきする秋まき栽培があり、出荷時期は10月中旬から6月上旬まで継続している。
地中間沿岸が原産でオランダセリとも呼ばれるパセリは全体に香気があり、料理の添え物として主に使われる。特有の芳香はアピオールという精油成分によるもので、腸内の有毒微生物の繁殖を防ぐ作用がある。
地中間沿岸が原産でオランダセリとも呼ばれるパセリは全体に香気があり、料理の添え物として主に使われる。特有の芳香はアピオールという精油成分によるもので、腸内の有毒微生物の繁殖を防ぐ作用がある。
参考
『遠州の地場産業』(静岡県西部地域しんきん経済研究所)
『静岡県 農・林・水 産地ガイド』(関東農政局静岡統計情報事務所)
『静岡県 農・林・水 産地ガイド』(関東農政局静岡統計情報事務所)
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