飛び出す絵馬とびだすえま
所在地 | 浜松市中区龍禅寺町(伝承地) |
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内容
今は昔、龍禅寺に大きな絵馬の額があった。狩野探幽(かのうたんゆう)という画家が描いたといわれるその絵馬は、それは本当にみごとなものだったそうだ。その馬は本当に生きているようで、馬が毎夜、絵から抜け出しては近くの田畑で農作物を食い荒らしていた。
これに困った村の人たちは竜禅寺の和尚さんに相談に行くと、和尚さんは快く引き受けてくれた。その夜から馬は出なくなった。
絵を燃やしてしまったのではと心配になった村の人たちは、和尚をたずねた。すると、和尚は絵馬を見せてくれた。そこには、杭と手綱が描き加えられ、馬がしっかりとつなぎとめられていた。
この絵は戦争前まで本堂にあったが、戦争で焼けてしまった。
参考
『遠州七ふしぎの話 第2集』(遠州伝説研究協会)
『浜松の伝説 上』(ひくまの出版)
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