鳥追地蔵とりおいじぞう
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所在地 | 浜松市中区寺島町(伝承地) |
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内容
1718(享保3)年、寺島は田んぼばかりの村であった。秋には、黄金色の稲の穂が一面に広がり、なんとも美しい眺め。しかし、稲の穂が実るとたくさんの雀が集まって稲を食い散らしてしまうのだ。
かかしを立てても、鳴子を仕掛けても、どんなことをしても逃げない雀。困った農民たちは、雀を追い払ってくれるよう、お地蔵さまにお参りをした。
翌朝、目を覚ますと一羽の雀も飛んでいなかった。お地蔵さまのところに行くと、お地蔵さまの足が泥で汚れていた。お地蔵さまが田んぼに入って雀を追い払ってくれたのだ。
農民たちはお礼にお堂を建てた。この鳥追地蔵は、現在も寺島町に残っている。
参考
『ふるさと再発見 遠州の民話』(静岡新聞社)
『浜松の伝説 上』(ひくまの出版)
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