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光禅寺の雨ごい池こうぜんじのあまごいいけ

所在地 浜松市東区大蒲町(伝承地)
内容

今は昔のある年のこと、大蒲で日照りがずっと続いたことがある。来る日も来る日も雨は降らず、田んぼに地割れが出来てしまった。田植えの時期も近づき、農民たちはすっかり困っていた。

 

そこで、農民たちはみんなで光禅寺に行き、弁天様に雨乞いをしようと話し合った。光禅寺の境内にある、弁天様がまつられた小さな池の水を汲みだすと、雨が降り、また池の水がいっぱいになると言い伝えられていたのだ。

 

さっそく農民たちは弁天様に雨を降らしてくれるようお祈りしながら、池の水を汲みだしはじめた。みんなで力を合せて、汗だくになりながら農民たちは水をかきだし続けた。すると、今まで晴れ渡っていた空が曇りだし、ついには雨が降り出したのだ。

 

からからだった畑も田んぼ潤い、農民たちは「弁天様の雨だ」と大喜びし、裸になって飛びまわったそうだ。

 

【参考】

『ふるさと再発見 遠州の民話』(静岡新聞社)

『浜松の伝説 上』(ひくまの出版
 

 

 

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