やきもち地蔵さまやきもちじぞうさま
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所在地 | 浜松市中区天神町(伝承地) |
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内容
今は昔、三方原の片隅に小さなお地蔵さまが立っていた。誰が建てたのかはだれも分からない。村の人たちは、「原のお地蔵さま」と呼んで大切にしていた。
ある日、近くに住んでいる農民の夢の中にお地蔵さまが出てきて、江戸の町へ連れて行って欲しいと言った。ふたつ返事で引き受けた農民は、次の朝、荷車にお地蔵さまを乗せて江戸へと向かった。
しかし、天神町の竜梅寺の門前まで来た時に、急にお地蔵様が重くなり、一歩も進むことができなくなった。困った農民は竜梅寺にお地蔵さまをまつってくれるように頼むと、快く引き受け、お堂を建ててくれた。
それから、竜梅寺のお地蔵さまへお願いすると願い事がかなうと評判になり、人々は願いをかなえてくれたお礼にと、焼いたやきもちを供えるようになったので「やきもち地蔵さま」と呼ばれるようになった。
今も竜梅寺には、このお地蔵さまがいる。
参考
『続・遠州伝説集』(遠州出版社)
『遠州七ふしぎの話 第2集』(遠州伝説研究協会)
『浜松の伝説 上』(ひくまの出版)
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