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浜松の林業はままつのりんぎょう

浜松の林業とは

浜松市は2005(平成17)年の合併で、市域の68%が森林となり、一般的林業の役割はもちろんのこと、環境やバイオエネルギー、森林浴などの観光レクリエーション分野など、さまざまな方面に活かされる大きな地域資源といえる。

もともと北遠地方は木曽(長野県)、吉野(奈良県)と並んで、スギ・ヒノキの造林地帯として名高いが、江戸時代以前も武将たちは土木や武器などに必需品であった山林資源が大きな魅力で、北遠地域はこの資源に恵まれていることはもちろん、天竜川の豊富な水量が木材を流して運ぶのに最適だったため、常に注目を集める地域だった。

植林は室町末期からあったようだが、本格的にはじまったのは江戸時代に入ってから。1472(文明4)年~1488(長享2)年には秋葉神社の植林が行われたという伝承があり、記録では、現水窪町の山住神社への植林が最古といえる。

山住神社の神官だった山住大膳亮茂辰(やまずみだいぜんのすけしげとき)が伊勢からスギ、ヒノキを購入し、伊勢から船に積み、吉田(豊橋)から川船に積み替えて新城までのぼり、そこから水窪まで馬で運搬して、水窪から山住神社までは人の肩で担いで運んだ。またろくろ師(木地細工をする人)を当地に雇い入れ、職業として成り立たせ根付かせたことも林業の発展につながった。植林した木は、明治になって伐採され、「山住杉」として東京市場などで人気を博した。 

現在、安価な輸入木材に押され、森林生産量が長期低迷が続いているが、良質な国産材として誇れる北遠の木材の見直し、また「環境と共生する持続可能な都市の実現」のために、行政だけでなく、民間や市民団体などが、森林の多面的な活用を見直す動きもはじまっている。


 

 

 

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