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渡辺素夫04 わたなべもとお

誕生地 現:熊本県富合町
生年 1864(元治1)年
没年 1939(昭和14)年
任期 1920(大正9)年~
1928(昭和3)年
渡辺素夫とは

渡辺元夫は、浜松市の第4・5代浜松市長。任期は、1920(大正9)年~1928(昭和3)年。

 

生涯

1864(元治1)年旧熊本藩士の三男として肥後国杉合村(現:熊本県富合町)に誕生。
福岡県警部補、警察署長、警視庁課長を経て1903(明治44)年に静岡県榛原郡郡長となり、その後、田方、浜名郡長を務めた。浜名郡長時代の行政手腕が見込まれ、1920(大正9)年に第四代浜松市長に就任した。

この時代は工業都市として発展を遂げる一方、都市問題が頻発した市政に果敢に取り組んだ。都市計画課を新たに設置するなど、市の機構改革を積極的に進めた。

公設市場、職業紹介所、公衆食堂、市営住宅、火葬場、託児所などの社会施設を建設。ごみ焼却場建設や上水道の敷設では多くの反対者があり難航したが、強力に推進して実現させた。また地籍整理を推進して町名を整えるなど、近代都市浜松の骨格をつくった。

市制10周年には市歌を制定。また市民の念願だった高等教育機関の誘致が成功し、1923(大正12)年浜松高等工業学校(後の静岡大学工学部)が開校した。
このほか、1927(昭和2)年市民の集会場として浜松市公会堂を設立、1928(昭和3)年三方原に飛行第七連隊を設置した。

市長退任後は三方原村民の要請で村長となり多くの土地を村民に払い下げることに成功。不況期には経済厚生計画を作り、村を救済した。こうした功績をたたえ、1938(昭和13)年渡辺村長の顕彰碑が村民によって建てられた。
1939(昭和14)年6月15日76歳で死去。

 

参考

浜松市ホームページ

歴代浜松市長と市政のあゆみ展冊子(浜松市立中央図書館編)

 

 

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