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舘山寺かんざんじ

郵便番号 431-1209
所在地 浜松市西区舘山寺町2231
Tel 053-487-0107
時期 810(弘仁元)年(開創)
舘山寺とは

810(弘仁元)年に弘法大師によって開創された。本尊は福一万願虚空蔵菩薩。
江戸時代に入ってからは領主旗本大沢氏の保護を受け、伽藍の再興をみた。しかし、明治の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)によって廃寺となっている。
それが1890(明治23)年に秋葉山秋葉寺の末寺として再興されたため、はじめは真言宗だったのが曹洞宗となった。また、同時に秋葉三尺坊をまつっている。

 

毎年12月15日には僧侶と山伏による「火祭り」で、火災厄除、無病息災、五穀豊穣が祈願される。寺内の「明治の鐘」は中国蘇州・寒山寺との友好提携記念の鐘。1905(明治38)年伊藤博文首相が友好のために両寺に同じ梵鐘を贈った。その後戦争の混乱で焼失したが、寒山寺で保管していたため、2006(平成18)年に友好提携を結んだことをきっかけに観光協会が仲介役となって梵鐘を再鋳造した。静岡県下最大級の大梵鐘は、奈良・平安時代のもので一打100円の心願成就。

 

寺周辺

寺の近くには海抜50mの小高い舘山を周遊できる館山(たてやま)遊歩道がある。

海抜50mの小高い舘山を周遊できる遊歩道。浜名湖をいろんな角度から眺められる。
・縁結地蔵尊/「縁結びおじぞうさん」として親しまれる。
・聖観音菩薩/高さ16m。心中した男女の御霊を供養し、生きることの尊さを伝えようと、地元の人たちの浄財で1937(昭和12)年に完成。
・富士見岩/浜名湖の絶景を満喫
・「きがん岩」/夕日に向かって、赤石に手のひらをあてて、お願いごとをすると願いが叶うといわれている。
・穴大師/810年弘法大師が舘山寺開創の際に、この岩穴にこもって修行をしたとされる。中には大師自作の石像がまつられている。特に眼病に利益があるといわれるのは、明治時代のこんなお話から。「近隣のお百姓さんの竹四朗が、草の葉で目をついて悪くしたが、毎朝穴大師にお参りを続けていると、ある日トビが頭上から手ぬぐいを落とした。その手ぬぐいで毎日目をふいていると、驚くほど目が回復し、幸せになったという」。

 

参考

『浜松歴史散歩』(静岡新聞社)
『浜松の史跡』(浜松史跡調査顕彰会)
 

ぐるっと西区まちあるき取材にて

2013年3月改訂

 

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