小山みいこやまみい
誕生地 | 現:浜松市南区本郷町 |
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生年 | 1821(文政4)年 |
没年 | 1892(明治25)年 |
小山みいとは
小山みいは、遠州織物の発展に貢献した人物。江戸時代、綿花栽培が盛んな遠州地方では農家の副業として人々がほそぼそと綿織物を作っていた。それを事業化し、一大産業に成長させるきっかけをつくった。彼女は「遠州織物の母」と呼ばれている。
生涯
1821(文政4)年長上郡本郷村(現:南区本郷町)に寺田惣七の長女として誕生。
若い頃から機織が手早く、織る姿は泳いでいるようと感心された。
1840(天保11)年、みいは現在の中島の小山豊太郎のもとへ嫁ぎ、機織りの改良に尽力した。そしてさらに多くの注文に応えられるよう、織子(おりこ)や弟子を雇い、木戸町に工場を設立。工場で働く女性は嫁ぎ先でも仕事をしたため、遠州織物はみるみる広まっていった。
しかし働く人が増えると、中には質の悪いものも出回るようになってしまったため、みいは仕事仲間に声をかけ「永隆社(えいりゅうしゃ)」という織物同業組合を設立し、品質と販売力向上に努め、遠州織物はさらに発展していった。
こうしたみいの功績をたたえ、永隆社によって燈籠が建てられ、その燈籠は現在も蒲神明宮に観ることができる。
参考・見学
書籍
わが町文化誌『輝くいなほ はたの音』
浜松の女性史『はぎのはな』
『浜松産業史』
施設
蒲神明宮(東区神立町)の燈籠
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